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１日午前８時。ナム某さん（３１）はコンピューターの前に座った。就業サイトに履歴書を提出するためだ。
自動車部品を生産する中小企業で契約職生産社員として働き、１カ月前、契約期間が終わって退社した。
連休中、知り合いや友達も会わずに履歴書のみ書いた。
履歴書に希望年俸１８００万ウォン（約２３０万円）、契約職でも構わないと書いて出しているとき、
ちょっと腹も立った。忠北（チュンブク）にあるＣ大学土木学科を首席（４．５点満点中４．４８）で卒業した彼だ。
「高望みをしたわけでもないのに…連絡してこないのをみるとライバルが多いようですね」
ナムさんはため息をついた。
新年の朝を迎えて多くの人が希望に満ちていたが、求職者たちはその日も休む間もなかった。
１日、主要就職ポータル３社（キャリア、ジョブコリア、インクルート）に登録された履歴書は計７千件。
志願者があふれているので人材情報を検索する人事担当者は多くないということを知りながらも
「ひょっとしたら…」と思う気持ちで履歴書を出す。卒業予定者からガードマン希望の５０代の退職者まで。
彼らが履歴書に込めた切実な新年の願いはただ１つ、就職口だった。
◆ますます低くなる理想
「就職できなければ理想を下げないと」という話ももう通じない。
大田（テジョン）にある４年制大学でロシア語を専攻したイム某さん（２３、女）。
新年初日から履歴書書きで３時間過ごした。彼女が書いた希望年俸は１６００万ウォン（約２０５万円）。
イムさんは「学科の同期２０人のうち就職した友人は半分だけ」とし
「就職した友人も１６００万ウォンくらいまたはそれ以下で契約した」と言った。
彼女は「マスコミで『求職者の期待の水準がとても高く、人を採用しにくい」という
人事担当者を見るとどの国の話かと思ってしまう」と肩を落とす。
実際にジョブコリア社に１日、履歴書を提出したキャリア２年未満の４年制大卒者（７３９人）のうち
希望年俸を書き出した５９５人を分析した結果、希望年俸が２０００万ウォン（約２５６万円）以下の求
職者は６４．２％に達した。年俸が１６００万ウォン以下でもいいという求職者も
１０人のうち２人を超えていた（２３％）。
ジョブコリア社によると修士、博士出身求職者の平均希望年俸も２４００万～２６００万ウォン台だった。
理想を下げることは弘益（ホンイク）大電子工学科を２月に卒業するキム・ウンジさん（２３）も同じだ。
昨年下半期には大企業を主として願書を出したが、今は中小企業を中心に志願している。
「中小企業でも就職した友人を見れば羨ましいです。履歴書を出しても出しても落ちるから理想がだんだん低くなります」
◆切迫した４０～５０代求職者たち
新年早々の求職者は４０、５０代も例外ではない。子供たち家族を抱える家長だけに切迫している。
１日、就職ポータルキャリア社に履歴書を登録したソン・グィジンさん（４０）は、勤務していた靴会社が事実上倒産し、
１カ月間失業状態だ。最初は「理想を下げれば働けないわけはない」と熱意を持ってあちこち履歴書を出した。
しかし志願した会社でことごとく年齢制限にかかり、面接すら受けることができなかった。
これまで彼に就職先があるといってきた所は２カ所。月給１００万ウォン（約１２万円）余りのバネ工場の単純労務職と
日当４万ウォンをくれるという物流運搬職だ。
「食堂で働く妻の収入（月給１２０万ウォン）で４人家族が生活する」と話すソンさんは
「労務職でもしなければならないようだ」とため息をついた。
新年初日、キャリア社に履歴書を登録した４０代以上求職者は１５０人。
全体の９．３％にすぎないが、大部分生計を責任負っている家長という点では切迫の度は大卒者より大きい。
インクルート社に警備職で就職したいと履歴書を出したハ某さん（５９）は
「一度でもいいから面接をしたい」とこぼしていた。
中央日報
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