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盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は27日、自身の任期4年を振り返りながら「不動産問題以外に引け目を感じるところ
はない」と語った。28日には「自信がある」という発言も飛び出した。同時に検察・経済界・メディアを特権集団とし
て強く非難し、これらとの対決を宣言した。
前回の閣僚会議で「これまで我慢してきたが、今後は言うべきことは言い、一つ一つに反論していく」としてから
最初の発言だ。現在、大統領が行っている言動を、大統領のものであることを伏せて聞かせれば、無責任に雄た
けびを上げるその姿に、誰でも好戦的な市民団体のリーダーを思い浮かべるのではないか。
大統領はまず何よりも、大統領らしく振る舞うべきだ。大統領らしくあるためには、政策の支持・不支持は別とし
ても、国や国民の安定を守る最後の牙城としての信頼を国民に与える存在でなければならない。韓国のような大
統領制は、こうした信頼の上に立っているといっても過言ではない。
盧大統領は今、国の根幹とも言えるその信頼を、自ら根こそぎ突き崩し、四方に向かってけんかを売っている。
大統領らしくない大統領など、もはや大統領でないに等しい。
もしかすると盧大統領は現政権が失政を行い、まともに機能できていないことを実感できないのかもしれない。
本人は被害を与える側であって、被(こうむ)る側ではないためだ。その被害は今、町の市場のおばさんたちや、
タクシー運転手、食堂の主人、就職を準備している学生たち、妻子を教育難民として送り出して仕送りに精を出す
父親たち、マイホームを夢見る若い夫婦、この冬にさらに貧しくなった低所得層、毎日を不安と共に過ごしている
中小企業人を直撃している。
そうでなくとも、わずか2カ月ほど前には北朝鮮が核実験を行っている。国内外の多くの専門家たちが、現状を
韓国戦争(朝鮮戦争)以来最大の安全保障上の危機だと指摘している。大統領ならば、こうした時にはもう少し謙
虚に国民を慰め、励まして、国を一つにまとめるよう全力を尽くすのが当然だろう。
盧大統領はその代わりに「恐れおののく」国民を卑下し、国民に向かって「かかってこい」と言いながら、これま
で韓国の安全保障を支えてきた韓米連合軍司令部が解体されそうなことを功績として打ち出している。盧大統領
はこれから1年2カ月にわたって、個人的な怨念(おんねん)の解消や批判勢力との対決に集中することを決心し
たようだ。
市民団体のリーダーのような大統領が国を思いのままにかき乱している以上、国民自身が立ち上がって大韓民
国を支えていかなければ、この国は立ちゆかなくなるだろう。
ソース:朝鮮日報
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