06/12/22 00:32:48
EEZにズワイ保護礁 初の国直轄、漁場整備
二十日内示された新年度予算の財務省原案で、鳥取、島根、兵庫三県の日本海西部沖合の
排他的経済水域（ＥＥＺ）にズワイガニの産卵・生育場を確保する保護育成礁の設置に
向けた調査・測量費一億二千七百万円が盛り込まれた。水産庁によると、国直轄による
漁場整備事業は初めて。
事業名は「フロンティア漁場整備」。世界で六番目に広い日本のＥＥＺを有効活用して
水産資源の保護、回復を図る。対象魚種としてカレイなども検討している。
同庁計画課によると、海底に鉄筋コンクリート製の保護育成礁を設け、幼稚魚や産卵魚を
守る。保護育成礁の規模や設置場所は三県と共同で行う調査を踏まえて決める。事業費は
国が八割、地方（三県）が二割を負担する。
日本周辺の沖合水域の漁獲生産量は近年著しく減り、直近のデータの二〇〇四年実績は
一九九四年より35％少ない二百四十一万トンに激減。日韓暫定水域、ＥＥＺでの韓国漁船の
無秩序操業も資源減少の一因となっており、同庁は資源保護の具体策を迫られていた。
漁港漁場整備法は漁場整備の主体を地方自治体、水産業協同組合と規定しており、
同庁は来年、国が主体となるための法改正作業を進める。
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ソース 日本海新聞
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