06/12/07 14:12:36
太陽政策は朝鮮半島での戦争を防ごうとするための北朝鮮融和政策なのか。
認めがたくはあっても、仕方あるまいと思わされた時間は長く続き過ぎたかもしれない。
太陽政策は金正日氏に民族再統一を委ねたいがための便法ではないのか?
金大中政権時代からの疑問は、今、ようやく、韓国内で広がりを見せ始めている。
契機となったのは、次期統一部長官・李在禎氏の発言だ。
「6・25が南侵の戦争であったかどうか言えない」
「北の外国人拉致は事実かどうか判断できない」
盧武鉉大統領のとっておきのこの次期長官は11月17日、
韓国国会の人事聴聞会で堂々と北朝鮮擁護の発言を行った。
ハンナラ党は「統一部長官にあるまじき人物」として正式任命に反対しているが、
盧武鉉大統領は頑として受け付けようとはしていない。
李在禎次期長官の発言は盧武鉉政権の意図を表したものと言っていいだろう。
李在禎氏の刺激的すぎるほどの発言は、野党・鄭夢準議員(無所属)の追及を受け、
「南侵というのは既に分かっている事実だ」と修正されたが、失言を撤回せよとの声は鳴りやまない。
だが、失言の類で済まされない問題だろう。
北朝鮮という国家とその歴史を正当化するのかどうかという根本に関わってくるからだ。
金日成将軍率いる朝鮮人民革命軍が朝鮮を解放して人民共和国をうち立て、
米帝国主義から祖国を守る戦争に勝利した-。北朝鮮の韓国に対する歴史的な優位性を示すと共に、
国家としての正当性を根拠づけるうたい文句だ。
韓国や日本の熱心な北朝鮮専門家の研究成果を待つまでもなく、ずいぶん前、
ジョン・ハリディは「朝鮮人民革命軍」なるものが単なる絵空事であることを暴露したし、
I・Fストーンとジョン・トーランドは北朝鮮の野望に基づく朝鮮戦争を中国、ロシア、
米国側の詳細な証言を基に描写した。
1990年、韓国とロシアが国交正常化されたとき、当時のゴルバチョフ大統領が、韓ロ修交記念として
盧泰愚大統領に提供した分厚いロシア側秘密資料(ロシア連邦大統領文書保管所)がある。
第1級の1次資料で、執拗に南侵の許可を得ようとする金日成と、不承知のスターリンの会話が生々しい。
金日成は自信満々にスターリンを説き伏せている。
南より強力な北の軍事力を言い、毛沢東の支援があることを言い続けた。
資料によれば、金日成の再三の要請に折れ、スターリンが渋々承知したのは、開戦5カ月前のことである。
仰々しく第1級資料を持ち出すまでもないことだ。
北朝鮮の主張を大まじめに採り入れようとしているのは、盧武鉉政権だけだ。
穿った見方をすれば、李在禎氏は暴論を百も承知で、言い放ったのかもしれない。
2期まで親北政権を支持した韓国民なら世界がどうあれ、歴史資料がどうあれ、
金正日政権と金正日氏の国に理解を寄せるだろうと思い、
大統領選挙を前にして今こそそうしたキャンペーンに乗り出すべきだと判断したのかもしれない。
「共和国の核は7千万民族の財産である」。
韓国の若者はインターネットでの北朝鮮のプロパガンダに乗せられていると言う。
盧武鉉政権は運命を金正日氏に委ねてはどうかという世論操作に身を乗り出し、
その一環として李在禎発言の有効性を意図したのかもしれない。
北朝鮮が韓国に向けてミサイルを撃っても、核実験を強行しても、援助しつづける盧武鉉政権。
数百万もの北朝鮮住民が餓死したと伝えられる中で、平壌で金正日と握手したいがため、
金正日個人に4億5000万ドルもの不正送金を現代造船に慫慂した金大中政権。
人権派弁護士の看板をひっさげ大統領選に当選しながら、
北朝鮮で20万人もの人びとが政治犯収容所につながれている現実に目を向けず、
国連の北朝鮮人権決議に背を向け続けた盧武鉉政権。
金正日に何度もソウル訪問を訴え続ける金大中と、金正日が最も望む在韓米軍の軍事指揮権を、
金正日の願いどおりに無化しようとしている盧武鉉政権。
この2期10年にわたる韓国政権の本当の姿はもう見えてもいいはずだ。
ソース:統一日報
URLリンク(www.onekoreanews.net)
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