06/11/06 21:20:47 Ebq+IgpV
歴史は繰り返す」とよく言われているが、日本、いや世界は80年程遠回りした
のかもしれない・・・。
1921年、ワシントン軍縮会議に於いて、世界三大海軍国が条約によって軍拡競争を抑制した。
この事は実は表面的な事で、実はワシントン体制の画期的意義は
地球規模の海洋貿易秩序の構築が目途されたところにある・・。
即ち、日本近海と中国沿岸では、日本海軍は圧倒的優位で構わんぜ、 と米英は承諾したのだ。
日本を既成の経済大国と認めたのだ。
その承諾の見返りは、海洋貿易の秩序の維持に責任を分担する事。
例えば、中国人暴徒が上海で正当な英国権益を襲撃したら、日本から直ちに陸海軍を派遣して
直ちに原状を回復する事が求められていたのだ。
然るを日本政府の文民(特に幣原喜重郎)も軍人も、英米から求められている「世界」が理解できなかった。
(米英サイドの日本に対する無知・偏見・猜疑も当然、存在したが・・・)
それと裏腹をなすのが、日本民族主義のユニークな伝統らしい「大亜細亜主義」現在版の「東アジア共同体」論である。
中国・朝鮮の市場や資源は、あれば便利なものだが、必須ではない。
日本にとって必須なのは、海洋貿易秩序である。
経済大国としての責任感を文化的に持つことあたわざる民族(中国人、南・北朝鮮人)と結んでもそれが得られぬ事は、
当時も今も同じなのである。