06/09/19 17:18:33 ZppXfwNN
―米国の北朝鮮政策の根幹にあるのは、いかにして日本などアジア諸国を
出し抜き、北朝鮮にあるさまざまな経済利権を独占するかという観点
です。当初、米国は原子力ビジネス(「核問題」)という形での
アプローチを取ったものの事実上失敗し、仲介役にたてた中国には
分け前の鉱物資源採掘をほぼ独占されつつあります。ここ1年間くらい
の間の北朝鮮情勢の停滞は、こうした状況の中で、米国としては
新たなビジネス・モデルを描けなかったという背景があると思われます。
―そのような中で、北朝鮮がとりわけ東南アジア諸国のエリート階層
たちから大量の資金を預かり、これを管理するという、いわば
プライベートバンキングの役割を果たしていることに、米国が目を
つけているという情報があります。これに目をつけている以上、
諸外国にはそれと悟られないように、盛んに煙幕をはるというのが
米国のこれまでの対北朝鮮政策の常道です。今回の金融制裁の発動も
こうした煙幕を見破れない日本の対応を示したものと考えるべきです。
―いずれにせよ重要なのは、米国、そして英国が北朝鮮との間で金融
セクターを巡って動きを見せている以上、表面的な動きはともかく、
実際には米朝間の妥協に向けた動きは実は加速化しているという
ことです。