07/11/18 14:35:56 0OppvFST
駅の階段を降りて外を見上げるとぽつりぽつりと雨。
飛び出すのを躊躇してるうちに結構本降りになってしまって思わず
「天気予報じゃ雨振るなんて言ってなかったのに」
と、小声で毒づいてしまう。すると前に立っていた女性が振り向いて頭を下げた
「ごめんなさい」
今にも泣き出しそうなアゴ。まとめWikiでよく見かけるマナ@グレンラガンだった。
「あの、もしよろしければどこか傘を売ってそうなところまでご一緒にどうですか?」
自分の傘をそっと差し出す。恥ずかしさと申し訳なさから断るオレ。でも腕を
ぐっと捉まれて傘の中に強引に引き込まれた。アスファルトから立ち上がる雨の
臭いと彼女のリンスの香り。腕と腕が時々ぶつかり、その度に心臓の鼓動が加速する。
「あそこにゲーセンがありますね」
オレがそう言うと
「・・・もうお別れか。ちょっと残念」
そう言って名残惜しそうに手を小さく振って別れるオレたち。
何度も振り返りながらアゴをさするマナ。
雨が降ってることなんてすっかり忘れてたオレ。
なんて出来事があったら間違いなく惚れるよね