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>>607 続き
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大阪弁護士会・刑事弁護委員会元委員長の戸谷茂樹弁護士も、この1年半の間に、
大阪地裁所長襲撃事件の成人2人を含め、同地裁と同簡裁で計4人の無罪を勝ち
取った。「被告の訴えをきちんと聞いてくれるなど、裁判官の姿勢が変わってき
たと感じる場面が増えた」という。
刑事裁判に詳しい渡辺修・甲南大法科大学院教授は、09年5月までに始まる裁
判員制度を見据え、証拠を評価する裁判官の目が厳しくなったとみる。「模擬裁
判などを通じ、裁判官は市民が十分納得できるだけの証拠がそろわないと有罪を
出しにくいと感じているようだ。一定の心証を得て、プロ感覚で判断してきた従
来の姿勢は変わりつつある」
一方、検察側は危機感を抱く。長勢法相は4月、全国8高検の検事長を集めた緊
急会議で、自白の引き出し方や起訴の判断への批判が強まっていると指摘し、
「国民の信頼を失わせることになりかねない」と苦言を呈した。ある検察幹部は
「証拠を広く集め、最良の証拠を見いだすという捜査の基本が、おろそかになっ
ているように感じる」と明かす。
大阪地検の三浦正晴検事正も、6月の着任会見で「最近、全国的に無罪が多い印
象がある。裁判員裁判に向け、わかりやすい立証に努めていかねばならない」と
話した。
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