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松前漂流船、船首に北朝鮮地名 海保が見分 過去１０年で７隻（06/08 16:00）北海道新聞
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【松前】渡島管内松前町の江良漁港沖で七日、北朝鮮のものとみられる無人の
木造船が見つかった問題で、函館海保は八日午前、船体の実況見分を行い、
船体に記されたハングルの一部は北朝鮮の地名であることが分かった。
第一管区海上保安本部（小樽）の調べでは、道内に朝鮮半島から流れ着いたと
みられる木造船は過去十年間に七隻あり、函館海保は今回の木造船との関連を
調べている。
実況見分では、船首近くの船内壁面に記されているハングルの一部は
「清津（チョンジン）」と判明。「清津」は北朝鮮東北部の港町の名で、
函館海保は「北朝鮮の船の可能性が極めて高まった」としている。
また、船尾付近にあったエンジンは中国製と分かり、
農業用の耕運機のエンジンを改造したものとみられるという。
函館海保は木造船の海藻などの付着量などから
「少なくとも一カ月は、無人のまま漂流したとみられる」としている。
木造船について、函館海保は
《１》脱北者が乗船していたが、航海途中で転覆
《２》係留されていたが悪天候などで流失 －などと推測している。
一管本部によると、朝鮮半島からとみられる無人の木造船は1997年1月、
留萌管内初山別村に漂着したのをはじめ、渡島管内八雲町（旧・桧山管内熊石町）、
同管内福島町、函館市（計二隻）、北斗市で見つかっており、今年も五月に
桧山管内上ノ国町に流れ着いている。
七隻のうち六隻にはハングルが記されていた。