06/10/08 23:52:14 0ZMXqHha
>>50の続き
報道とは現実を正しく伝え、一般市民が生きてゆくための判断材料となるべきもの
でなければなりません。
そうした時、犯罪の伝達は必要でしょうが、殊更デフォルメするのではなく、
絶えず、時系列で犯罪の質と量の中での報道が求められます。
残念ながら、日本のメディアはこうしたことを殆ど行わず、事件のクローズ
アップだけに始終しております。ある意味、そうした方が視聴率がとれる。
限りなく公共性を放棄し商売としてのメディアしか日本には存在しないと
いったも過言ではないでしょう。
本来の報道の姿には、市民を落ち着け、恐怖を取り除き、冷静に考えさせる
責務もあるはずですが、全てを放棄している。
犯罪とは、時系列の中で報道することが非常に重要なことです。
例えば、殺人事件の発生率そのものが、戦後一貫して低下し続け、
先進国の中では、最低の発生率の部類に属し、これ以上低下の
しようのない状況にあることも述べ、その中での凶悪犯罪の報道を
提供し、市民の判断材料とさせる。
交通事故の死亡事故も、ピーク時に比べれば激減していることを
認識しながら、よりよい対策を考える場を与えるような報道をする。
バカの1つ覚えのように、朝から晩まで飲酒運転事故ばかりを報道する
可笑しさに、異常さを感じないこの国そのもの感性が弱っている
のではないだろうか。