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ソロス氏は、ワシントンで「われわれはイラクを脱出する決意を
固めなければならないが、いかなる代償を払っても脱出するということで
あってはならない」と言明。「ただやみくもに逃げ出すことはできない。
イラク戦争を始めた誤りが増幅されてしまうからだ」と述べた。
ソロス氏は、米政府は、内戦や人道的惨事を招かない形でイラク駐留米軍を
帰還させる方法を考えなければならないと指摘。ブッシュ政権は、中東諸国に
対してイラクへの支援をもっと呼び掛けるべきだと強調した。
同氏は、ブッシュ大統領の対テロ戦争は「誤解を招くものであり、
非生産的で有害だ」と指摘。その理由として、罪の無い市民が犠牲になっている
ことや、新たなテロ行為につながる怒りや敵意を駆り立てていることを挙げた。
対テロ戦争は「われわれと彼らの間に溝」を作るものであり、
「われわれの行動が彼らの振る舞いに与える影響の検証を不可能にするものだ」
との見方を示した。
さらに、米国の貿易収支については、同国が生産を上回る消費を好む一方、
中国などアジア諸国が消費を上回る生産をしているため、貿易赤字は
「ほぼ永久的に」続くとの見通しを示した。
その上で、赤字縮小につながる可能性がある要因の例として、
個人消費の減速や住宅市場の鈍化を指摘。「住宅バブルが存在したこと、
そのバブルがはじけたことに間違いはない」との見方を示した。
Bloomberg URLﾘﾝｸ(www.bloomberg.com)
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