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「でんぐり返し、やめます」―。森光子さん(87)が29日、都内で行われた、
舞台「放浪記」(来年1~3月、東京・日比谷のシアタークリエ)の発表記者会見
で、名物となった前転を今後は行わないことを明らかにした。
「放浪記」は、作家の林芙美子の半生を描いた名作だ。1961年以来、通算
1858回上演され、すべて森さんが主演。芙美子が喜びのあまり、前転をする
場面は見せ場として人気を集めてきた。
しかし、来年は地方を含め100回以上の上演を予定しているため、万一のけが
などに備え、制作側が演出の変更を提案。森さんも「寂しく、申し訳ないが、
『放浪記』をなるべく長くやるようにというお気持ちと受け止めたい」と受け入れた。
森さんは、2月に達成予定の通算1900回上演に意欲を見せ、「ある日、(でん
ぐり返しを)やってしまうのではないか」と笑わせた。
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