07/11/21 18:54:34 0
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●どこもレッズ人気に依存
「今のJリーグは実力、人気、経営面ともに浦和が突出している。巨人にすがり、すべてが
沈没しかかったプロ野球の姿と酷似している」
こう警鐘を鳴らすのはJリーグ元理事の杉山茂氏。「このままだとJリーグは衰退していく
ばかり」と言うのである。
Jリーグは今年、創設15年目を迎えた。かつて川淵チェアマン(現サッカー協会キャプテン)に
「お荷物」とヤユされた浦和が、14日のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝を制し、
名実ともにアジア王者として君臨することになった。
浦和の営業収入は70億円を突破。欧米ビッグクラブに比肩する数字である。凄まじい
観客動員力を誇り、今季入場者数は67万4856人(リーグ戦のみ、11月16日現在)。05年には
14万平方メートルの総合スポーツ施設「レッズランド」がオープン。開設式典で川淵氏が
「Jリーグの理念が実現した」と泣きながらスピーチしたのは有名な話である。
ともあれ、今のJリーグの「浦和依存体質」は常軌を逸している―といっても過言ではない。
顕著なのが「入場料収入を浦和サポーターにまかなってもらう」点だ。
●地域密着より現金収入
今季4月と8月、柏と甲府が、ホーム試合を東京・国立競技場で開催した。相手は熱狂的サポーター
のいる浦和。柏戦には3万5013人、甲府戦には3万6756人が集まった。柏、甲府の地元スタジアムの
収容人員は1万6000~2万人。器のデカイところでいつもより1億円以上の入場料収入を稼いだ。
Jリーグには「地域密着」という理念がある。
地元で試合をするのが筋。なのに大きなスタジアムで浦和のサポーターを待ち構える。地域密着もヘッタクレもない。
前出の杉山氏が「入場料収入の95%がホーム側の売り上げになる。どのクラブも《稼げる》浦和戦を
待ち望んでいる。しかし、もっと根深い問題がある」とこう続ける。
「Jリーグ、日本サッカー協会にも責任の一端はある。たとえばJリーグは《100年構想》(地域に根差した
スポーツクラブを核に豊かなスポーツ文化をはぐくむ)を打ち出しているが、クラブによっては
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