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世界的演出家の蜷川幸雄氏(72)がメガホンを執る金原ひとみさんの芥川賞受賞作
「蛇にピアス」(08年公開)が19日、クランクインした。
蜷川監督はオールヌードが条件の主演女優に、演技を始めてまだ2年目の
吉高由里子(19)を抜てき。「いくら有名だろうと脱ぐ迷いがあるのなら、そんな
虚名などいらない」世界のニナガワがほとんど無名の吉高の度胸にほれ込み、
19歳の可能性にかけるつもりだ。
金原ひとみさんが20歳で芥川賞を獲得した「蛇にピアス」。サディストの入れ墨彫り師、
男と同居中の女性主人公が舌にピアスを入れ、肉体改造にハマっていく中での
激しい愛や絶望を描く。映画は小説に忠実で暴力、性描写も多く、映倫審査で
「R―15」指定はもちろん「R―18」になる可能性もある。
そんな激しい役に挑むのが吉高由里子。オーディションで監督を圧倒した。
なんと「世界のニナガワ」を知らなかったのだ。
「てっきり稲川淳二さんに会えると思って行ったら、知らないおじいちゃんがいた。
マネジャーに怒られました」
53歳も年の離れた蜷川監督は「それが逆に良かった。ふふふ、若者の生き血を
吸ってやるよ。ドラキュラじじいとしてね」
さらにこのオーディション中、巨匠が年ごろの女性を気遣う一抹の迷いを察知したのか、
吉高は「胸そんなに大きくないけど見ますか」と言ってのけ、物陰で披露した強者
(つわもの)だ。蜷川監督が彼女を配役する気持ちはこの瞬間、決まった。
「羞恥(しゅうち)心を抱えた中での彼女の“飛び方”の格好良さ。脱ぐことで現場が
停滞するくらいなら、まだ社会的に認知されていない自由を選びたかった」
吉高には“偉大なる間違い”がもうひとつあった。性描写は「本当に本番させられると
思っていた。違うと聞いてホッとした」。隣で監督は「じゃあ、本当にやってもらおうか(笑い)。
まるで火星にでも住んでいるような虚実入り交じったところが魅力。彼女を選んで
間違いなかった」早くも成功の手応えを感じ取っている。
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