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どん底からのシーズンを、最高の結果で締めくくった。1日、ナゴヤドームであった日本シリーズで
中日の中村紀洋選手(34)が最高殊勲選手(MVP)に輝いた。
昨季、オリックスを自由契約となり、2軍戦のみ出場が可能な育成選手として中日に入団。
地道な努力でチャンスをつかみ、シリーズでは再三の好打でチームを53年ぶりの日本一に押し上げた。
「今年は色んなことがあった。本当にほっとしている」。試合後のインタビュー、涙で声にならない。
「ありがとうございます」
日米通算で16年プレー。豪快なスイングで本塁打王1度、打点王2度を獲得した。
しかし、昨季オフ、オリックスとの契約交渉がこじれ、トレードも不調。行き先がなくなった。
中日が救いの手を差し伸べたのは、2月25日。年俸は昨季の50分の1の400万円、背番号「205」からのスタートだった。
3月に支配下選手登録され、1軍出場が可能になったが、それでも年俸600万円、背番号「99」。
「お金の問題じゃない。感謝の気持ちでいっぱい」。妻の浩子さん(35)が「野球小僧」と言うほどの情熱家が意気に感じた。
今季終盤は腰を痛め、コルセットをつけてプレーした。この日もドームの駐車場に着いた時は、ぎこちない歩き方だった。
試合が始まれば、けがを感じさせない。2回、先制点につながる二塁打を放った。
「一度リストラされたが、自分を信じてやってきた。そういう人たちの励みになれば」。
かつて金色に染め上げていた長髪は、初心を忘れないよう高校球児のように短く刈り込んだ。
そんな謙虚さは1年通じて変わらなかった。生まれ変わった「ノリ」に、野球の神様もほほ笑んだ。
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★1が立った時間 2007/11/01(木) 20:51:19