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島根県安来市民会館で9月17日に開かれた市主催の敬老会で、独演会をしていた
落語家の三笑亭夢之助さんが、舞台に立つ手話通訳者に「気が散る」などと退場を
求める発言をしていたことが分かった。通訳は舞台の下で続けられたが、同県ろうあ連盟は
「聞こえない人に対する侮辱」と夢之助さんや市に抗議。夢之助さんは謝罪し、
市も当日来場していた聴覚障害者3人に直接謝罪した。
市によると、敬老会には今年70歳となるお年寄りや市民計247人が参加。
大きな講演会では手話通訳者をつけているといい、この日も3人を配置していた。
ところが、市は夢之助さん側に通訳がつくことを説明しておらず、独演会開始後
5分ほど過ぎたころ、夢之助さんが「落語は話し言葉でするもので、
手話に変えられるものではない」と発言。更に「この会場は聞こえる方が大半ですよね。
手話の方がおられると気が散りますし、皆さんも散りますよね」と話し、
会場からは笑い声が聞こえたという。
その後も「どうにかなりませんかね」「皆さんが良いとおっしゃるなら構いませんが。
どうなんでしょうね」などと退場を求める発言を続けた。通訳の女性は主催者側に促され、
舞台の下に降りて手話を続けた。
聴覚障害者から知らされた県ろうあ連盟は夢之助さんや市、落語芸術協会に抗議文を
送付。夢之助さん側は謝罪文で、発言の真意について「気も散漫になって話を間違える
ことでお客様に迷惑をかけてはいけないので、手話の方に、私の横でなく、後ろに立つか、
座ってくれるのか……との思いで声をかけた」と説明したという。取材に対し夢之助さんの
マネジャーは「本人は非常に反省している」と話した。(後略)
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