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10月23日の夕方、マスコミ各社にちょっとした衝撃情報が走った。肺がん治療のために
テレビ画面から離れていたキャスター筑紫哲也氏に代わり、『筑紫哲也 NEWS23』の
メインキャスターに共同通信社の現役編集局長の後藤謙次氏が起用されることが内定したからだ。
共同通信もさっそく人事記事を配信し、後藤氏が23日付けで編集局長から総務局付きとなり、
31日には正式退社すると伝えた。11月1日にはTBSと出演契約を結ぶ運びで、年内にも番組出演
するという。
「後藤氏は政治部長出身で、とくに自民党旧経世会に強く、亡くなった竹下登元首相や
野中広務・元自民党幹事長とは昵懇の仲だった。毎日新聞の名物政治部記者である岩見隆夫と
肩を並べるほどの書き手でもあり、野中さんのゴーストライター役ともいわれています」(大手紙の政治部記者)
衝撃を与えたのは、まずはなにより筑紫氏の容体が懸念されるからだ。
「突然のメインキャスター交代劇のせいで『筑紫さん重篤説』はますます強まった。実は、筑紫さんが
5月に休養宣言して以降、TBS社内ではすでに後任探しが始まったのですが適任者が見つからず、
『こうなったらみのもんたしかいない』という声まで出て報道局は頭を抱えていたんです」(TBS 関係者)
後藤氏はTBSのニュース番組『イブニング5』にコメンテーターとして出演した実績があり、
最適任と判断されたようだ。
もうひとつ、驚きをもって伝えられたのは、日本を代表する国際通信社の現役編集局長が突然
会社を去ることになったためだ。
「実は、後藤さんは社長と対立していたんです。辞職したのは社長に対する“憤死”と受け止められて
います」と語るのは、現役の共同通信労働組合のある関係者。
「いま共同では、『多メディア化』を社長が一気に進めています。新たに『映像センター』を設け、
写真部記者にスチールカメラとは別にビデオカメラをもたせ、映像センターにすべて異動させようと
しています。これでは全国の新聞社に写真を配信している編集局の機能が激減してしまう。
編集局を守りたい後藤さんはことあるごとに社長に反対意見を表明していましたが、どうやら
さじを投げてしまったようなのです」(労組関係者)
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