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歌舞伎役者市川海老蔵(29)を長期取材したドキュメント「名門に生まれるということ…
~市川海老蔵・宿命と苦悩の物語~」が14日午後10時からフジテレビ系で放送される。
カメラは東京・目黒の自宅、けいこ場、3月のパリ・オペラ座公演の舞台裏や宿泊先に
まで密着。パリの青空の下、海老蔵はシャンパンをあおりながら「僕は歌舞伎を愛して
なかった。30になってやっと責任持とうかなぁって思える」と言い、名門の重圧の中で
もがき続けてきた苦悩を赤裸々に語りだす。
海外の観客にアピールするため、伝統にしばられない演じ方を提案する海老蔵に、
父団十郎が「好きにやりなさい。でもおれは認めない!」とたしなめ、衝突する場面は
緊迫感にあふれている。
一方で、フランス語の女性家庭教師から口説き文句を教わったり、大阪のなじみの
すし屋でくつろいだり、女性関係の話題でマスコミに追われている真っ最中の表情も
とらえていて新鮮だ。
「僕は幸せすぎてだめだ」と悩みを吐露する海老蔵に、ますます興味を引かれることになる。
海老蔵の密着映像と肉声が長時間にわたってオンエアされるのは、11代目海老蔵を
襲名した2004年にさまざまな特番が組まれて以来になる。
12月6日に30歳を迎える海老蔵にとって、今年は特にエポックと言える。3月の史上初の
オペラ座での歌舞伎公演では「勧進帳」で、父団十郎とダブルキャストで演じる弁慶の
引っ込みについて意見が対立。どうしても日本の劇場の花道に見立てた客席の真ん中を
通るやり方を望んだ海老蔵は、舞台げいこで実践して芸術監督のお墨付きを得て、
本番の舞台に立った。傾斜のきつい舞台で「万が一」を避けた団十郎には、弁慶に
不測の事態があれば歌舞伎そのものへの信頼が揺らぐ一大事との思いがあった。
ソース・詳細はURLリンク(www.tokyo-np.co.jp)