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ヒルマン監督後任に梨田氏一本化…１０・３にも交渉開始
日本ハムが来季の新監督候補として、元近鉄監督の梨田昌孝氏（５４）＝野球評論家、写真＝を
最有力として交渉を進めることが２９日、明らかになった。レギュラーシーズンが終了する１０月３日
にも、本社グループ内のコンセンサスを得て梨田氏との交渉を始める。
日本ハムの後任監督は、チームの強化部内で島田統括本部長、高田ＧＭらを中心に候補者選考が
進められてきた。「これまでの路線が継承できる人」（島田本部長）を条件に、ヒルマン監督と球団強化部が
築いたチームの基盤を維持発展できる日本人の監督経験者を中心に人材を探した。
その結果、０４年まで近鉄の監督を務めた梨田氏で一本化。００年の近鉄監督１年目こそ最下位に
低迷したが、翌０１年には中村紀、ローズら個性派軍団を束ねて０１年にリーグ優勝に導いた。０２、０３年も
Ａクラスを維持。オリックスとの経営統合問題に見舞われた０４年に、動揺する選手の心情を理解し
結束させた人心掌握術も高く評価された。
日本ハムは５位に低迷した０５年オフにも、ヒルマン監督から梨田氏への交代を検討した経緯がある。
同氏もユニホームを脱いで３シーズンがたち現場復帰へ強い意欲を持っているといわれる。今後、
グループ首脳の同意が得られれば、梨田氏との交渉に乗り出す。
■梨田 昌孝（なしだ・まさたか）
１９５３（昭和２８）年８月４日、島根県生まれ、５４歳。浜田高から７１年ドラフト２位で近鉄入団。
「コンニャク打法」による勝負強い打撃と強肩を武器に、長年、近鉄の正捕手として活躍した。プロ通算成績は
１７年間で１３２３試合に出場、打率．２５４、１１３本塁打、４３９打点。８８年に現役引退。近鉄コーチ、二軍監督
などを経て２０００年に監督就任。０１年リーグ優勝。球団が消滅した０４年秋に退任。現野球評論家。
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