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３０年ぶりに静岡・富士スピードウェイで行われるＦ１日本ＧＰ（３０日決勝）を前に２５日、トヨタが都内で公式会見。
山科忠チーム代表が、ユーロＦ３に参戦中の小林可夢偉（２１）を来季の第３ドライバーに起用する意向を表明した。
トヨタは２００２年の初参戦以来、日本人ドライバーを起用したことがなかったが、富士での開催を機に、早くも来季をにらんで動き始めた。
小林は今季、トヨタの若手育成プログラム「ＴＤＰ」でユーロＦ３に参戦し、１勝を挙げて表彰台２回。
ＴＤＰには、ユーロＦ３より格上のＧＰ２に参戦し、ウィリアムズの第３ドライバーを務める中嶋一貴（２２）がいるが、
山科代表は「中嶋はもう１年、ＧＰ２に参戦した方がいい。小林を来季、第３ドライバーにしたいと思っている」と話した。
コンスタントにラップを刻む安定した走りが身上の中嶋に対し、小林はツボにはまった時の爆発力と、
どんな相手にも引かない攻撃的なドライビングが魅力だ。
小林が起用されれば、トヨタで国際自動車連盟（ＦＩＡ）に登録される初の日本人ドライバーとなる。
トヨタは参戦当初、まず着実に結果を出すことを優先し、経験ある欧州人のスタッフを中心に運営してきた。
タイヤもフランスのミシュランを使用していたが、昨年から日本のブリヂストンに変更（現在は１社供給）。
チーム代表も前任者の冨田務氏から日本人が務め、次第に“日本のＦ１チーム”にシフトしている。
「将来、富士で日本人ドライバーで勝利を飾りたい」と山科代表。
今季はいまひとつ結果が出ていないが、富士はトヨタのホームコース。
「全力を出して表彰台に上りたい」とトヨタの実動部隊、ＴＭＧの木下美明副会長は言い切った。
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