07/09/18 13:26:00 88LhSe8r0
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手術: 手術は肺以外に転移していない肺癌の治療法として選択されます。しかし、手術は小細胞癌には有用ではありません。
高齢という理由だけで高齢者の治療法の選択肢から手術を除外すべきではありません。癌が肺の外に転移している場合、
癌が気管に非常に接近している場合、心臓や肺に癌とは別の重い疾患がある場合などには手術はできません。
手術前に肺機能検査(肺と気道の病気の症状と診断: 肺機能検査を参照)を行い、手術後に残った肺で十分な呼吸機能が
維持されるかどうかを判断します。検査の結果、肺の癌化した部分の切除によって肺機能が著しく低下するという場合には
手術はできません。切除する肺の範囲は手術中に決められ、その範囲は肺のごく一部から片肺全体までとさまざまです。
手術で癌の10〜35%が切除できても、切除によって必ずしも癌が治癒するわけではありません。孤立性で進行が遅い腫瘍が
切除された患者の25〜40%は、診断から5年以上生存します。非小細胞肺癌が早期で小さい場合、
患者の5年生存率は60〜70%まで高くなります。
一方、多くの患者が、肺もしくは別の部位に癌を再発し、死亡します。慢性閉塞性肺疾患や冠動脈性心疾患、
新たな癌の発症など、別の病気で死亡する患者もいます。手術が成功しても、胸部X線検査やCT検査など、
定期的な検診が必要です。
ときには、結腸など他の部位で発生し、肺へ転移した癌について、原発部位の切除後に肺の切除が行われます。
この治療法が勧められることはまれで、癌が肺以外に転移していないことを示す必要があります。
この手術を行った患者のうち、5年以上生存したのは約10%にとどまります。
非小細胞肺癌の治療法は近年進歩しており、癌が肺以外に転移していない患者に対し、癌の切除術の前もしくは後、
または代わりに化学療法や放射線療法が行われることがあります。