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「フリーハグ」。そんな運動が一部の若者で広がっているという。見知らぬ人とハグ(抱き合
う)することでぬくもりを実感し、幸せを分かち合うのが目的らしい。先輩に怒られてばかりの
記者。少しは優しい気持ちを貰いたい。そう思って初挑戦した。
「FREE HUGS ハグしませんか」。こう書いたB4判のボードを作り、新天地商店街(金沢
市片町)に向かった。夏祭りが開かれていると聞いたからだ。
午後一時半。ボードを胸の高さに持ち、街角に立った。隣でフリーマーケットの呼び込みをし
ている男性二人が、ちらちらと見ている。「面白いことやってるな」と気になっていたという。早
速、相手が見つかった。少し緊張する。抱き合うと、相撲の“がっぷり四つ”のようになった。
厳しい日差しでお互い汗だく。温もりは確かに感じる。感謝をこめて呼び込みを手伝った。
次は竪町商店街(同市竪町)へ。おしゃれなカフェ、古着屋などが並ぶ。街を行く流行に敏感
な若者なら、フリーハグも話題になっているだろう。張り切ってボードを掲げると、「ネットで見
たことある」「フリーハグだ」。声が聞こえ、期待が高まった。しかし、目線はなぜか冷ややか
だ。遠巻きに眺めて笑う人はいても、近づく人はいない。やがて記者を避けるように、人の流
れが二手に分かれているのに気づいた。
恥ずかしい。心細い。一旦通り過ぎた金沢市の男性(25)が戻ってきた。「悪くないね」。フリ
ーハグはテレビで知り、やってみたかったという。さらに、「実はビルの二階から見てたんで
す」と大阪府の男性(20)も来てくれた。
この間、遠巻きに女子中学生三人が様子を眺めていた。話を聞くと「怪しかった」「変態かと
思った」。逆に「フリーハグって、誰とするの」と質問され、自分だと答えると「えー、ありえな
い」と笑われた。(続きは>>2以下)
2007年9月6日 一部略
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