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FIA（国際自動車連盟）は、現地時間（以下、現地時間）5日、声明を通じ、マクラーレン・
メルセデスのチームスタッフがフェラーリの機密情報を所持していた一連のスパイ事件の
最終判決の場となる国際控訴審を撤回することを発表した。「新たな証拠の提示があり、
9月13日にパリで行なわれる公聴会に向け、世界モータースポーツ評議会（以下、WMSC）は
再招集される」とのこと。『ロイター』通信をはじめ、海外複数メディアが同日付けの
トップニュースとして伝えている。
当初9月13日には国際控訴裁判所で最終審理が行なわれる予定だったが、「FIA会長はこの
件を国際控訴裁判所へ委ねるとしていたが、この案は撤回された」とも声明に綴られている。
ドライバーズポイントとコンストラクターズポイントでともにトップに立つマクラーレンが、
選手権から除外される可能性が再び浮上した。
一連のスパイ事件を巡っては、7月26日にWMSCがマクラーレン側の有罪を認めながらも、
機密情報を用いたとの証拠は不十分だとして、現時点での処分は科さないとの判決を下した。
これにフェラーリ側が強く反発したことから、控訴の意向が受け入れられ、FIAも
「チャンピオンシップに弊害を引き起こすべく、フェラーリの機密情報が不正流用されたことが
今後明らかになった場合、我々はマクラーレンを再びWMSCの前に招集する権利を留保する。
その際、マクラーレンが2007年シーズンの選手権のみならず、08年シーズンの選手権からも
除外される可能性がある」と、この事件が解決したわけではないと発表していた。
FIAから公聴会への出席を求められたマクラーレンも声明を発表。「FIAが調査を継続する
中で、新たな証拠が提示されたとの連絡を受けた」と明らかにし、「マクラーレンは今後も
FIAに対し、全面的に協力していく」との意向を示した。
なお、新たな証拠の詳細についてFIAのスポークスパーソンは、「（同連盟が）現段階では
いかなるコメントも発する立場にはない」と答えるに留まっている。
ソース：yahoo/ISM
URLﾘﾝｸ(sports.yahoo.co.jp)