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【ニューヨーク31日(日本時間9月1日)発=渡辺卓幸】さすがのゴジラ・松井秀喜(33)も
怒り心頭だ。レッドソックスを3タテし5ゲーム差と詰め寄り反撃ムードが高まっているヤン
キースにあって、松井だけが浮かない顔をしている。両膝の状態が悪いからではない。
本紙共同主催のAVオープンで不正があったことが許せないのだ。
本紙記者から優勝したメーカーが、自社のAVを買い占める不正行為をしていたことを聞
かされた松井は「マジかよ、それ…」としばし絶句。よほどショックが大きかったのか、顔
を伏せたまま、しばらくいすから立ち上がれなかった。
当然だろう。昨年の第1回AVオープンの際に特別審査員に名乗りを上げたが、全作品が
届けられた矢先に左手首を骨折して無念の辞退。今年はキャンプ時に名誉総裁を務めた
リリー・フランキー氏と対談し、お互いのAV論を熱く語り合い意気投合。特別審査員の就
任要請も快諾し、大会を盛り上げることを誓った。そして、届けられた全作品を観賞し終え
て「パワーを貰えたよ」と松井は大喜びした。
観賞直後から打撃の調子がグングン上がり、7月に13本塁打して初の月間MVPに輝いた。
その感謝の意味も込めて、7月24日に行われた第2回大会の表彰式には特別審査員とし
て総括のメッセージまで寄せた。それほど思い入れの深い大会だっただけに、不正行為
が許せないのだ。
「そんなことになって本当に何て言ったらいいのか…とにかく残念だよ。優勝した作品はそ
んなことをしなくても十分いい作品だったのに。何より、リリーさんも悲しんでいるんじゃな
いかな」。遠くに視線をやりながら悲しげに呟いた。松井がリリー氏と共有するAVへの純
粋な気持ちが踏みにじられ、その胸の内は悔しさで一杯になっているのだ。「とにかくこの
気持ちをプレーにぶつけて吹っ切るしかないな」。松井は怒りのパワーを逆転Vへの原動
力に転化するつもりだ。
9月1日発行 東京スポーツ紙面より