07/08/25 03:33:34 0
2001年以来、毎年夏になると誰かしらJリーガーが欧州に飛び出してきたが、とうとうその記録も途絶えそうである。
移籍市場が閉じる8月31日までにまだ時間はあるが、この原稿の締め切り時点で新たに欧州組になった選手はいない。
いったいどうして日本人の欧州移籍は減ってしまったのだろうか?高原直泰の代理人で、稲本潤一のフランクフルト入りにも関わったトーマス・クロートは言う。
「残念ながら、日本人の欧州移籍は非常に難しい状況です。なぜなら、Jリーグにタレントが見当たらないからです」
クロートは選手発掘のために、定期的に日本の映像を手に入れており、6月のコロンビア戦もスタジアムで観戦した。
もちろん全てのJリーガーをチェックしたわけではないが、少なくとも今の代表にはすぐに欧州で通用するだけの即戦力が
見つからなかったという。
「ブンデスリーガ以外の主要リーグでは外国人枠の問題もある。10代であれば将来性を見込んで獲得してくれるクラブも
ありますが、基本的に即戦力でなければ取ってもらえません」
ただ、「タレント不足」だけが原因ではないだろう。個人的には「代表選手の野心不足」も影響していると考えている。
オシムが代表監督になって以来、基本的に国内組で代表は構成されるようになった。三都主がいい例だ。
浦和時代は代表の主力だったのに、ザルツブルクに移籍してからさっぱり呼ばれなくなった。
「わざわざ長距離移動させてまで呼ばない」というオシムの方針が、代表選手の国外移籍を躊躇させているという一面はあるだろう。
だが、高原が'99年のワールドユースから帰ってくると、マネージメント会社にすぐに国外の移籍先を探させたように、
優れた選手ならより高いレベルで力を試したくなるはずだ。今の代表にDVDを送りつけてまで移籍してやるという
野心を持った選手はいないのではないか。欧州組と国内組という区別以前に、野心を持っているか持っていないか、
という線引きが今の代表にはあるように見える。欧州の壁を越えようという気持ちがなければ、アジアの壁さえも高く感じるように
なってしまうのではないだろうか。
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★1の立った時間:2007/08/24(金) 17:13:12