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日本代表のイビチャ・オシム監督(66)が21日、カメルーン戦必勝に向け、チルドレンとの
融和路線を打ち出した。これまで指揮官は“唯我独尊”の鬼指導を一貫してきたが、
先月のアジア杯3連覇失敗で弱気モードに急きょ転換。
「選手の意見をもっと出してくれ」とミーティングで訴え、選手の自主性重視に切り替えた。
深いため息だった。カメルーン戦を控えた21日夜、選手の体調管理を軽視するような
約1時間半の猛練習を終えたオシム監督は苦悩と疲労感をにじませた。
「リスクを冒して、強い相手と対戦することで進歩がある」
アジア杯4位という失意後、現体制史上最大の強敵と対峙(じ)する。記者会見では強気に
語った老将だが、実は弱気な方向転換を見せていた。
「これまでは一方的だったが、これからは選手の意見を出してほしい」
午前中の40分間の全体ミーティングでオシム監督が突然、選手にこう訴えかけた。
両軍の布陣をホワイトボードに並べ、「相手が3トップの場合どうするか?」と選手に質問。
回答者が出ないとMF鈴木を指名した。サイドでの好守のバランスが議題になると、
「浦和でなぜ相馬ではなく、平川が出ているのか分かるか?」と指揮官は具体例まで
持ち出して詰問。阿部、闘莉王、中沢の3バックには「英国に練習しに行け! 彼らは
練習から意見交換している」と言い、選手からの独創性と自主性をひねり出そうとした。
代表監督就任から1年間、自らのサッカー哲学から外れるプレーを絶対に許さなかった。
ゴール前でもパスコースを探すことを厳命し、自らの決断で中距離弾を狙った中村憲や
スルーパスを狙った中村俊らを非難した。
だが、オシム路線を遵守した結果、アジア杯は3連覇に失敗。方向転換を強いられた。
「“日本人は自分たちで考えられない人種だから、こちらが一方的に言わなければいけない”
と言っていたのに…」とある選手は苦笑。ぎこちない融和路線で老将が強豪打破を目指す。
ソースはURLリンク(hochi.yomiuri.co.jp)