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ヤラセがあったのは6月20日に放送された「現役客室乗務員が激白 迷惑行為の実情!!」の
コーナーだった。最近、急増している航空機の中での迷惑行為の実態を、現役の客室乗務員が
証言するというもの。「国内線4年、国際線3年」のAさんと、「国内線6年、国際線3年」のBさんの
2人が登場した。
(中略)
司会を務める福澤朗キャスター(43)は終始神妙な表情を浮かべながら「許せない!」といった様子
だったが、実は登場した2人は現役の客室乗務員ではなかったのだ。
「1人は同番組の『二畳新聞』コーナーを担当しているスタッフ『Y』の奥さん。もう1人はその奥さんの友達で
“元”客室乗務員です。2人への収録は番組の放送される前日の19日に行われ、ギャラは3~5万円ほど。
実際に現役を探そうとしたんですが、結局見つからず、このようなことになってしまったんですよ」(TBS関係者)
いくら見つからなかったとはいえ、これではまったくウソの放送をしたことになる。本紙の調べでは、現場
スタッフがウッカリやってしまったというわけではなさそうだ。あるTBSスタッフがこう証言する。
「このヤラセ取材をやったのは水曜班の下請けの製作会社ディレクターです。この上司にあたるTBS社員の
チーフディレクターも知っているし、もちろんTBS社員でもある『Y』も知っている。いわば局ぐるみのヤラセ
だったんですよ」
(中略)
別のTBS社員は次のように証言する。
「『納得できない!』『こんな番組づくりでいいのか?』という声が上がり始めています。そりゃそうですよ。
いくら現役が見つからなかったとはいえ、社員の奥さんを登場させるんですからね。こんなことではいつまで
たっても信用されないよ」
TBSといえば、今月6日、NHKと民放で組織する「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の放送倫理検証
委員会から、同局の情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」による不二家報道について「重大な放送倫理上の
問題があった」として改善を求められたばかり。今後、次々に発覚する不祥事をどう改善していくのか?
また、次にヤラセが発覚したときどう対処すべきか、同局の姿勢が問われている。
(東京スポーツ 8月17日発行分 1面から抜粋)
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