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中日川上憲伸投手（３２）が、中５日で１６日の阪神戦にスクランブル先発する可能性が
高くなった。１３日、チームは阪神３連戦に備えて名古屋から大阪へ移動したが、
順番では登板予定のない川上も遠征メンバーに入った。開幕直後を除いて中６日を
守ってきたエースが宿敵・阪神戦でいよいよフル回転モードに突入だ。
「遠征には全員行くことになっていますから」。ナゴヤ球場の投手練習に姿を
見せなかった川上は遠征に帯同する理由を慎重に説明した。順番通りなら第１戦が
山井、第２戦が１軍に合流したばかりのルーキー浅尾、第３戦が朝倉。川上は１７日
横浜戦に先発と予想されたが、浅尾は中継ぎ調整に終始しており、第３戦の
エース投入が濃厚となった。
今季、川上の中５日登板は開幕第２戦の巨人戦の１度しかない。その後は
故障防止もあり、徹底して中６日を守ってきた。だが０４年以来、毎年終盤戦には
ローテを崩してでも川上を阪神にぶつけてきた。そして今季もついに“中５日”を
解禁することになりそうだ。
川上は今季阪神戦５試合で２勝２敗。７月２６日の前回対戦（ナゴヤドーム）では７回に
金本に逆転２ランを浴びて敗戦投手になっている。「まあ何度もやっている相手ですから」。
リベンジの思いは胸にしまったが、阪神にも、金本にもやられたら必ずやり返してきた。
頼もしいエースが宿敵退治に立ち上がる。
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