07/08/11 23:14:19 0 BE:154950825-2BP(222)
それにしても驚いた。日本サッカー協会会長の川淵三郎氏が、今騒動の横綱・朝青龍をつかまえて、
｢明るくて面白い。好青年｣とベタボメ。さらに、｢ヘディングのポイントを心得ている。レベルが高い。
サマになっていた。並の素人にはできないプレーだった｣と語り、そのコメントがそっくり夕刊紙に載ったのだ。
今回の朝青龍騒ぎには、元日本代表の中田ヒデも一枚噛んでおり、苦情が協会にも多数寄せられ、
対応に苦慮していたはず。それを協会トップが、｢好青年。サマになっていた｣なんてコメントを発していた
わけで、お粗末極まりない実態が改めて浮き彫りになったのだ。
もっとも、川淵会長の軽挙妄動はこれだけではない。先のアジア杯でオシム日本が3連覇を逃し、
3位決定戦でも韓国に敗れてからというもの、ますます磨きが掛かっている。
｢実は、A代表分析委員会を設置したい、と言い出して周囲がパニックなのです｣と関係者がこう続ける。
｢協会には<技術委員会>があり、ここで代表強化の方針を決めたり、現状分析や代表監督の査定
などを行う。ところが、アジア杯直後に川淵会長が『代表の大熊コーチ、加藤GKコーチは技術委員会
メンバーで、2人とも“オシムの下”にいる。だから、オシムと対等に話せる組織や人間で、客観的に
日本代表をチェックする機関を設置する』と宣言したのです｣
そもそも技術委員会にはこれまで一切手をつけず、アジア杯で負けた途端に技術委員会にダメ出し。
3連覇を逃した批判をかわすように、突然組織改革に乗り出したというのが真相のようだ。
ちなみに、新設する委員会リーダーに元代表の風間八宏、元代表監督の岡田武史の名前を挙げており、
ともに川淵会長のお気に入り。｢裏に何かある｣と勘繰る向きも少なくない。
いずれにしろ、トラブルメーカーの朝青龍をホメたり、急に組織改革に乗り出したりと、協会トップの
迷走ぶりに、｢ホトホト困る｣とこぼす関係者が多い。このままで、日本の北京五輪や南アW杯はホントに
大丈夫か。
(日刊ゲンダイ 8月11日発行分 27面から)