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高校野球と犠牲バントは切っても切り離せない関係だ。走者を確実に次の塁に進める戦術の定番だが、
上手に球を転がすには高い技術が必要で、失敗してチャンスをつぶしてしまうことも多い。バント作戦を
どう位置づけるか。東・西東京大会出場校の監督に朝日新聞がアンケートしたところ、様々な考え方があった。
「バントは必勝戦法」と、日大鶴ケ丘の萩生田博美監督は位置づける。昨夏の西東京大会の日大二戦。
延長14回裏に1死から走者が出ると、4番打者に代打を出して送りバント。サヨナラ勝ちにつなげた。
「スコアリングポジションに走者を送ることは相手にプレッシャーを与える」と、バントの効果を説明する。
東京学園の小倉学監督もバントを「必修の技術」という。練習では、約20人の部員全員が連続で
成功するまで繰り返す。誰かが失敗すれば最初からやり直し。終わるまで2時間近くかかったこともある。
バントだけの紅白戦もする。そこまでこだわる理由を、小倉監督は「バントは一度ものにすれば
スランプがないから」と語る。
駒大高の新井塁監督は4年前の秋の都大会で、試合の2、3週間前からフリーバッティングをやめ、全員で
バント練習だけしたことがある。相手の好投手を「打ち崩せない」と判断したからだ。試合では予想通り
打ちあぐねたが、同点の8回裏に無死で走者が出ると、5、6番打者が連続送りバントを決め、7番打者の
適時打で競り勝った。「バントで動揺を誘った結果」と振り返る。
都清瀬の島修司監督もバントを「攻撃の起点」ととらえている。昨秋の都大会では早実を相手に
ツーランスクイズを決め、金星をあげた。
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