07/07/10 18:43:32 0
試合後に通訳を泣かすほど選手を罵倒したイビチャ・オシム監督とは対照的に、努めて冷静さを保った
MF中村俊輔(セルティック)が存在感を示した。自分を見失った“聖職者”ではなく、大黒柱に成長
して代表に戻ってきた司令塔が、サムライブルーを立て直す。
「6-1で勝ってもおかしくない試合だ。
ボクシングでいうと3階級ぐらいの格の違いを見せつけていた。おまえらはアマチュアかっ!」
オシム語録と称されるいつもの美しい(?)メタファは皆無。ロッカールームに戻った指揮官は
「死ぬ気でやっていないヤツがいる!!」と、スポコン漫画も真っ青なストレートな怒声を選手たちに
浴びせたという。「実は(千田善)通訳が泣き出して、半分も訳せなかった」。この前代未聞の事実を
明かしたのは、誰あろう中村俊だ。「いいことしようとするから、ああいうことになる」と独特な
“俊輔語”で、終盤にドタバタを演じてしまったオシムチルドレンの若さを指摘。
「今の代表は…トルシエっぽいかな」とチームの現状を明かした。あたかも他人ごとのように話すのが
俊輔流。チームメート批判をしているのではない。「自分たちの“形”をこれから作っていかなければ
ならない。そういう意味では大変かも」と、チームの課題を分析している。今はまだ監督の形に自分を
ハメ込んでアピールすることに手いっぱいで、自分の感性を生かす領域に達していないため、臨機応変
な判断ができていないことを指摘しているらしい。
だが、失意を経て、大人になって戻ってきた中村俊には、どんな状況でも立て直しは「可能」という確信がある。
オシムジャパンの中村俊は、就任早々の監督に「スターはいらない」と通告されてスタートした。
02年W杯直前に当時のトルシエ監督から「落選」を突きつけられた経験を持つ中村俊にとっては2度目の失意。
すぐさま、ユース時代からの親友のMF遠藤(G大阪)から「オシムってトルシエに似てるの?」と情報を収集し、
それならば…と、90分間走り切れる選手に生まれ変わって戻ってきた。
「10番」が光る俊輔の背中にはサムライブルーの命運がかかっている。
(一部抜粋)
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