07/07/04 22:43:58 0
(続き)
裕木が起用されたのは、リンチの監督生活30年を飾る「インランド・エンパイア」。主演はリンチ
映画の常連女優、ローラ・ダーン。ロサンゼルス、ポーランド、そして謎の都市インランド・エンパイアを
舞台に、虚実ないまぜのミステリーが展開される。
「監督から間もなく、私の家にファクスに3ページもの長い英語のセリフが入ってきました。当日、
現場に行くと、いきなり洋服を汚され、デジタルのカメラで、リンチを含む3人が私を撮り始めました。
このへんまでかな-と思っても終わりのサインはない。結局、全部のシーンを撮って、それはすべて
使われていました。ラストのローラ・ダーンとからむ8分のシーンでした」
この映画で、裕木はハリウッドの女優として正式に登録されたという。
「日本では、なんでもはっきり言うので、バッシングされることも多かったと思う。でも、私ももう37歳
です。世界を視野に入れて、このアメリカでは、アジアの女優としてでなく、日本人の女優としてやって
いきたい」
そう力強く語った裕木のもとには、早くも2作のオファーが舞い込んでいる。
(了)