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日刊スポーツ 番記者ブログ
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新聞では行数が少なくて書けなかったが、スタッフ、ナインも、中島の安打を喜んだ。
ヒーローインタビューでは、普段はロッカーに引き揚げるのに、この日はベンチに残っ
て、インタビューを聞きいていた。橋上ヘッドコーチは「ああいうのいいよね。朝井が頑
張ったというのも大きいけど、何とか、中島のヒットを決勝打に、ヒーローにって、みん
なが思っていたよ。それなのに、2回の3点しか取れなくてね」。打線も、中島の活躍に、
援護をなかなか取れなかったのを申し訳なく思う中、最後に、守護神で1点差を守りきっ
た。勝利へのベンチ一丸の執念が、そこにはあったと、橋上さんは言う。
2軍で好成績でも、1軍に呼ばれない日々が続いた。時折、佐竹外野守備走塁コーチ
から電話が来た。「腐らずに頑張れ」。ともにオリックスから分配ドラフトで楽天に来た仲間。
佐竹コーチは「今、残っているメンバーで、オリックスから来ているのは、僕と、竜太郎と
中島。腐ってもおかしくない状況で、ものすごく、いつも気にしていた」と特別な思いを明かす。
1軍合流したこの日の試合前にも「今日が最後かもしれないぞ」と話したという。「久しぶりに
あれほど緊張している野球選手を見たよ」と、佐竹コーチは試合前の中島の様子を笑いながら、
「ヒットの後、一塁コーチャーでは潤んだよね。本当に良かった」と、しみじみと喜びを噛みしめた。
この日の打撃オーダーを組んだのは、池山打撃コーチだった。普段は池山コーチが練った
オーダーが、橋上ヘッドコーチが監督に報告する際に変更することもあるという。ただし、この
日は池山コーチが、監督が異議を唱えても、何とか押し通して欲しいと、橋上コーチに訴えた
という。6番牧田、7番フェルナンデス、8番中島。結果的には6番、8番が機能した逆転勝利
だった。池山コーチも中島に期待しているからこそ、強く昇格即スタメンを希望したのは間違い
ない。西内野守備走塁コーチも、試合前に「結果はいい。思いっきりやればいいんだよ」と暖かい
眼差しを注いでいた。