07/06/16 08:51:32 0
ポーカーフェースで闘志を隠した。打線が爆発し、危なげなく4強進出。斎藤はゲームセットの
整列を終えると、準決勝を見据え、静かに球場を後にした。この日は登板はなく、8回裏から
ブルペンで約40球の投球練習。表情は終始リラックス。気持ちよく汗をかき、決戦に備えた。
試合後、応武篤良監督(49)は創価大戦の先発に「あさってはNHKの放映があるから、
NHKに見合う人が投げた方がいい」と決勝戦での斎藤の起用をほのめかした。
が、「明日負けたら、あさってはないわけだから」と一戦必勝を示して、報道陣をけむに巻いた。
負けたら終わりのトーナメント。先発か、リリーフか…いずれにしても、斎藤が準決勝の
マウンドに上がる可能性は高い。
一方、創価大・岸監督は「打倒・斎藤」への強い決意を示した。「ウチの大学は八王子。
“ハンカチ王子対八王子”が出来ればいい」開幕前にオヤジギャグをさく裂させていたが、
この日も興奮を隠せない。「山本リンダさんが明日、見に来るそうです。僕の友人。
『狙いうち』の本家本元ですから」情熱的な踊りと歌声で知られる女性シンガーの
オーラを味方に、斎藤を狙いうちにする考えを示した。
援軍はまだいる。OBの日本ハム・八木も来る。「彼の存在が後輩の刺激になっている」
と指揮官。練習の虫として鍛錬を積み、昨年パ・リーグ新人王に輝いた左腕は、
チームで“伝説”となっている。
今春の東京六大学リーグ戦では、佑ちゃんが登板すると神宮の空気が一変した。
打者は斎藤の好投を期待するムードに平常心を欠き、本来の打撃が出来なかった。
「ウチはワセダに負けないくらいお客さんが来ると思う」と岸監督。サポーターの声援を背に、
自らのペースで試合を進められれば、早大も恐れる相手ではない。クールな剛腕対
大応援団。冷静と情熱の間に、新しいドラマが生まれる。
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