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■舞台でモー娘。卒業生が“逆襲” 予想以上のレベルの高さ (6/14 14:53)
今、話題を集めているのはモー娘。を「卒業」したOGたちである。
辻希美の結婚、妊娠や元メンバーの喫煙発覚による引退騒動は、
ワイドショーやスポーツ 紙、週刊誌を大いににぎわした。辻のケースは
おめでたい話にもかかわらず、舞台を公演間近に降板したこともあり、
演劇人としての資質を問う厳しい論調もあった。それでもなお、演劇界での
モー娘。OGの活躍ぶりは目覚ましい。もはや舞台に欠かせぬ存在と言っていいだろう。
初代リーダーの中沢裕子は6-7月の東京芸術劇場「ぶるー・ブルー・バースディ」で主演。
矢口真里も9-10月の東京・本多劇場「きっと長い手紙」の主演が決まっている。
吉沢ひとみや石川梨華、保田圭も舞台やミュージカルで活躍している。
なぜ、これほどまでに引っ張りだこなのか。
私は演劇担当記者になり、彼女たちの舞台を初めて見て、予想以上のレベルの高さに驚かされた。
おニャン子は、あくまで「素人」の集まりに過ぎなかった。一方、モー娘。は、当初からタレントを目指して
オーディションに挑み、長年にわたってキャリアを積んできた。歌とダンス、芝居の3拍子で一定の水準をクリアした
プロの集団である。今の演劇界で、モー娘。OGほどの人気と実力を兼ね備えた若い女優は、そう多くない。
しかも「普段、劇場に足を運ばない子どもや男性客も呼べる」(舞台関係者)という利点もある。
顔触れが激しく入れ替わるテレビドラマの世界と違って、舞台女優は息が長い。
モー娘。卒業生の“逆襲”はしばらく続くだろう。(山下修・共同通信文化部記者)
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