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ヤクルト古田敦也兼任監督(41)が10日、自ら出場選手登録を抹消し、事実上の選手引退を決断した。
兼任監督2年目で初めての抹消で、今季は持病の右肩痛もあって、出場はわずか2試合にとどまっていた。
最下位に低迷するチーム事情もあり、若手育成などチームを底上げする必要性に迫られての判断で、今後は監督に専念する。
再昇格の可能性も残すものの、今季限りで選手生活にピリオドを打つ。
重い決断だった。古田兼任監督が「オレ」を抹消した。
5年目の大原内野手を昇格させた代わりに、監督就任以来、初めて自らの降格措置をとった。
「オレが外れました。一番、試合に出ていないから。内野手を1人上げたかった」。
表情だけはいつもと変わらぬ笑顔で、抹消した理由を淡々と説明した。
昨年痛めた右肩は万全ではない。この日、状態を問われると「細かいことは置いておいて」と多くを語らなかった。
今季の出場は、開幕戦と通算2000試合を決めた4月19日横浜戦で先発マスクをかぶっただけで5打数無安打。
横浜戦では暴言により退場処分を受けたが、暴投、捕逸など、らしからぬミスも目立った。
試合から離れているブランクを感じさせて以来、指揮に専念していた。
投手陣が崩れるケースが多く、最下位に低迷するチーム状況から、コーチ陣や球団フロントからも再三にわたって出場の打診を受けた。
だが捕手どころか、昨年話題を集めた「代打・オレ」で出場することも1度もなかった。
そして9日、松山で日本ハムの15連勝を阻止した試合後のコーチ会議で抹消の考えを初めて明かした。
1軍の出場選手登録枠は28人。出場しない自らを抹消しようと思えば、いつでもできた。
チーム事情が、ついに背中を押した。9日に主将の宮本が古傷の左ふくらはぎを痛めた。
数試合を欠場する見込みで、当面の内野手が不足。
捕手は福川、米野、小野と4人もいる。何かあった時の場合に置いておくにしても、人数は足りている。
自らを犠牲にし、若手にチャンスを与える選択をした。
省略しています。続きは>>2以降
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