07/06/09 09:42:40 0
バトントワリングのように、バットをクルクルと回転させながら放り投げた。
日本ハムのフェルナンド・セギノール内野手（３２）が快音の後に「ウホッ」と雄たけびを
上げると、ゆっくりと一塁へ歩きだした。０－０の均衡が破れずにいた６回２死一塁。
初球だった。ヤクルト館山のスライダーをアッパースイングで、松山の空へと打ち上げた。
右翼ポール際、中段へ着弾する１２号。終わってみれば、１４連勝へと導く決勝弾になった。
俳優杉良太郎の愛称にかけ「セギ様」と呼ばれる主砲が、復活気配だ。６日広島戦に
続く２戦連続の先制弾。「いいところで打てているなと思う」と自画自賛の働きだった。
５月はわずか２本塁打。１２球団ダントツ最下位のチーム３３本塁打という責任を痛感し、
苦悩にあえいでいた。
「来た球を打っただけだよ」。そんなシンプルな思考が、トンネルから抜け出すきっかけを
見つけた証しだった。
交流戦防御率１点台をキープしている盤石の投手陣に、強力な後ろ盾ができた。
６月に入り６戦で２０打数１１安打と爆発。この日は５月３日ロッテ戦以来、出場２６試合ぶりの
猛打賞もマークした。個人批評を好まないヒルマン監督もホッとしたのか、絶賛の嵐だった。
「本当に大きなホームランだった。館山を打ちあぐねていたからね」。わずか２点しか
奪えない打線を責めるのではなく、大砲を褒めちぎった。
寝起きが極度に悪いため朝に弱いが、６月に入って６試合中５試合が得意のナイターで、
リズムをつかんだ。９日はデーゲーム。しかも雷嫌いのため、降雨コールドにムッとして
バスへと乗り込んだ「セギ様」だが、復調気配の今なら乗り越えてくれそうだ。
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６回表日本ハム２死一塁、セギノールは右越え本塁打を放つ
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