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第５７回安田記念（３日、東京１１Ｒ、ＧＩ、３歳上オープン国際、定量、芝１６００メートル、１着本賞金１億円
＝出走１８頭）ビッグタイトルは逃したが、自分を貫き、力は出し切った。マイラーズＣをレコード勝ちした３
番人気コンゴウリキシオーが、クビ差の２着に逃げ粘った＝写真奥。昨年の最優秀短距離馬を相手に堂
々の“ＧＩ銀メダル”だ。
「アーッ！ ごめんなさい先生（山内調教師）」。検量室前に引き上げてきた藤田伸二騎手が馬上から天
を仰ぐ。
向こう正面では引っかかったエイブルワンに外から寄られ、マイペースを乱された。「オレが外国語を喋
れれば良かったんだけど…」と藤田は苦笑い。それでも、ゴール前でダイワメジャーに寄られるともうひ
と伸び。「相手はＧＩを何勝もしている。あれで負けたらしょうがない。でも、オレの馬も力をつけている」と
主戦はパートナーの成長を改めて感じていた。
「ちょっと絡まれたのが痛かったね。逃げ馬の宿命です。マイルは血統的に一番合うと思っていたし、並
んでからまた来たものね」と山内調教師も愛馬を称え、「ここまで走ってくれたし、疲れはないけれどひ
と息入れて、秋に大きな所を目指したい。暮れの香港もあるしね」と夏を充電に充てることを明言。リキ
シオーが、秋のＧＩシリーズでの“綱取り”に王手をかけた。
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