07/06/01 16:27:34 0
叙情派フォークの代表的グループ、NSP(ニュー・サディスティック・ピンク)。
02年、16年ぶりに活動を再開したものの、2年前にリーダーの天野滋さんが脳内出血で急逝。
彼の繊細な歌声は生では永遠に聞くことができなくなってしまった。
メンバーだった平賀和人さん、中村貴之さんは今どうしているのか。
「亡くなる1年ほど前に天野君自身から、“実は大腸がんで、あと半年から1年半の命なんだ”
と告げられていましたからね。覚悟はしていました。
でも、実際に彼がいなくなった喪失感は例えようもないものでした」(平賀さん)
「限りある命を燃やすように彼は新曲を書き、ボクたちの人生の原点であるNSPの音楽を極めるために格闘した。
活動を再開してから彼が亡くなるまでの3年間の密度の濃さはちょっと言葉では言い表せません」(中村さん)
3人は岩手県の一関工業高専の同級生。ピンク・フロイドにあこがれてNSPを結成。
73年、ヤマハのポプコンに入賞し、同年、「さようなら」でデビューすると、
「夕暮れ時はさびしそう」「赤い糸の伝説」などヒットを連発した。
「若くしての突然の訃報だったからでしょう。天野君の死を受け入れられないファンの方がたくさんいらっしゃいましてね。
それで彼の死後、全国11カ所でコンサートの様子や関係者の証言を集めたフィルムツアーを行いました」(平賀さん)
「その最後のツアーを一周忌にあたる去年7月1日、故郷の一関でやり、そこで特別に追悼ライブも開いたんです。
天野君の映像に合わせて演奏したんですけど、全員が大号泣。
ボク自身、身震いが止まらず、この世の出来事とは思えないほど感動しましたね」(中村さん)
今年の命日には「NSPライブ2007『SONGS~歌は世につれ』天野滋トリビュート」が
新宿厚生年金会館で開催される。南こうせつ、Char、細坪基佳、高橋ジョージ、
鈴木康博、林龍之介(平川地一丁目)などがゲスト出演する予定だ。
「天野君が亡くなってすぐに(細)坪さんから、“やろうよ”って声をかけられたんです。
でも、なかなか心の整理がつかなくて。親交のあった方たちとはいえ、
ツアーで忙しい7月によくこれだけのアーティストに集まっていただけたと思います」(平賀さん)
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