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家長、稲本先輩にボランチ学ぶ
近くて遠かった先輩と初めて同じピッチに立った。３０日、日本代表に緊急参戦した稲本に、
ＭＦ家長昭博（２０＝Ｇ大阪）が熱い視線を送った。ともにＧ大阪下部組織出身。
７年遅れで同じ道を歩んできたあこがの先輩に、Ａ代表という舞台で初対面を果たした。
攻撃練習では家長が中盤の右、稲本がボランチに入ってポジションチェンジを繰り返した。
言葉を交わすことはなかったが、アイコンタクトで攻撃を組み立てた。初めてでも連係は
抜群だった。Ｇ大阪ユース時代の０２年。家長が初めてトップの練習に暫定参加した際に
「稲本さんのようになりたい」と目を輝かせた。思いは今でも変わらない。
ともにＧ大阪ジュニアユースを経て高校２年でトップ昇格。家長は当時から「稲本２世」の評価を
受けた。稲本が１７歳７カ月１日でＪ初ゴールを決めれば、家長は１８歳１３日でデビュー戦初得点。
２０歳でＡ代表に初選出されたのも同じだ。稲本はＡ代表初選出直後にシドニー五輪に出場。
家長も来年の北京五輪出場を前にＡ代表に招集されている。どこまでも共通点は多い。
２９日の静岡産大との練習試合で家長は、不慣れなボランチを任された。「初めてに近いんで、
違う感覚の部分が多かった」。ボランチは稲本が得意とする位置。「まだ話したことはない」
と言うが、今合宿で学ぶ点は多い。１日のモンテネグロ戦では初のＡ代表先発を狙う。
家長にとっては、最高の先輩がやってきた。
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Ｇ大阪で「稲本２世」と呼ばれた家長（右）は代表合宿で初めて顔をあわせた
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