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名手イチローにも、魔の時間
【アナハイム29日=丹羽政善】時計は、ほぼ午後8時を指していた。いわゆる、薄暮。太陽が
西の彼方に姿を隠し、カリフォルニアの空を薄明かりが覆う。野手にとっては、一番フライが
見にくい時間帯。そこで、センターへ打ち上げたのは、ロッブ・クインラン。
打球を追ったイチローは、落下地点に入ったかに見えたが、それは所詮、ランナーを惑わせるための
細工。実際は、全く見えていなかったようで、打球はポトリと背後に落ちた。それが二塁打になると、
その後、2死から勝ち越し2ランが飛び出す。その瞬間、イチローはホームに背を向けた。
イチローは試合後、「見えない素振りを見せたらまずい。僕の仕事は、ランナーを三塁に行かさないこと」と
口に。その通りにこそなったが、本塁打までは計算できるはずもない。
打った瞬間から見えなかったのかと問われれば、
「打った後、センター方向に来たというのは分かった。その後は、落ちるぐらいは見えました」
つまり、もう打球が空に溶け込んだ瞬間から、見失っていたことを明かした。ただ、こんなユニークに、
問題の場面を振り返っている。
「ちょっと、念力が足りなかった。『ここはフライが来るな』と、念力を送らずにプレーしていたから来ちゃった。
そういう意味では、やりようがあった」
自分を責めるのか、との問いには、「念力を送らなかったということでは」。
エンゼル・スタジアムの場合、左中間にしか風の抜け道がない。それで、稀にセンターから左中間にかけて、
難しい風が吹くようだが、その影響についても、「時間帯、空です」と、否定している。
「見えるか見えないかは、(オスマン・)サンコンの目を持つか持たないかですねえ」
>>2に続きます。
ソース ~MAJOR.JP~
URLリンク(mlb.yahoo.co.jp)