07/05/28 12:33:48 0
球界の至宝に何すんねん。九回裏だ。阪神・金本知憲外野手(39)の右ひじへの死球をめぐって、
甲子園の空気が一変した。両軍が、グラウンド上でにらみ合う。岡田監督は、一歩も引かなかった。
悔しいまでの大敗、そして死球。このまま黙っていては、男がすたる。きょうのロッテ戦。きっちり“お返し”や。
2-14。長い、長い九回表が終わったとき、阪神ファンがくたびれ果てていた。投壊、決定打不足で3連敗濃厚…。
フラストレーションがたまりにたまった状況下で、それは起こった。
九回裏、先頭・鳥谷が初球を叩いて遊飛に倒れる。マウンドには3番手の左腕・藤田。
打席には、この試合も3打数無安打に封じ込まれていた4番・金本。初球は普通のストライクだったが、
次からの3球が球場のムードを一変させた。
2球目、胸元への136キロ速球。金本が軽く避ける。
3球目、頭部近くに126キロの変化球。のけぞって死球を逃れた金本、色めき立つ一塁ベンチ。
2球連続のブラッシュ気味の球に、虎党もざわめきだした。
そして問題の4球目。141キロの速球が金本の右ひじを直撃した。
バットを落としてその場にうずくまる主砲。間髪入れず一塁ベースコーチャーの
和田内野守備走塁コーチが藤田めがけて突進する。それを合図に、両軍ベンチが
雪崩を打ってマウンドに集結、激しいもみ合いに発展した。
ロッテ・藤田「和田コーチが“一発でいけよ”って言うから、
“勝負に行ってるでしょ!”と答えたらああいう状況になった」
「警告試合」宣言 鬼の形相で敵将に詰め寄る岡田監督。一方のバレンタイン監督を含む
ロッテナインは、謝る気配を見せない。これがさらなるもみ合いを呼ぶ。ロッテ側も、
この試合で合計3つの死球を食らっていた。報復なのか。佐々木球審が「警告試合」を宣言した。
杉山が初回に西岡、二回に福浦にぶつけた。九回には能見が再び福浦に当ててしまった。
いずれも制球力不足からくる手元の狂い。だが、福浦が2度目の死球を受けた際、
ベンチから飛び出したバレンタイン監督は、怒りの表情で一塁ベンチに向け、言葉を発した。
これが“死球騒動”の伏線となっていた。
(>>2へつづく)