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世界からカンヌに集まった配給会社の買い付け担当者は、映画祭会場近辺に設けられた見本市会場で
作品の配給権、DVD・ビデオ化権、テレビ放映権、グッズなどの商品化権などを交渉する。
世界最大の映画マーケットの場としても知られるこの”舞台”で、フジテレビジョンなど
日本の民放キー局が出展する商談ブースが注目され始めている。
これまで試写上映を中心とした商談に終始してい日本の映画会社とは異なり「ブースの華やかさ、
アピール度で目を引いている」(大手映画会社)からだ。放送事業の主力であるスポットCMの
収入が伸び悩むなか民放キー局は、映画など放送外事業の収入拡大に力を入れており、
カンヌは重要な勝負の場となっている。
今年も、民放キー局のなかで映画事業が好調なフジテレビとTBSが火花を散らしている。
フジテレビは「西遊記」(7月14日公開)と「HERO」(9月8日公開)を出品。
19日(現地時間)には、午後10時からカールトンホテルで、バイヤーをはじめ
国内外の映画関係者、報道陣ら500人を招き映画の披露パーティーを開く。
会場には「西遊記」主演の香取慎吾さん、「HERO」主演の木村拓哉さんが駆けつけ、
バイヤーらと直接話し、宣伝効果を盛り上げる。カンヌ用に編集された2作品の予告映像
(3分間ずつ)も流す予定だ。
TBSは、「包帯クラブ」(9月15日公開)、「クローズド・ノート」(9月29日公開)、
「恋空」(今秋公開)など6新作品のほかに旧作品もアピールする。
同社の坂本香コンテンツ事業部長も現地入りし、「試写上映と商談を行い、着実に売っていく」と
意気込む。
フジ、TBSの両局がカンヌで映画会社以上に力を入れるのは、配給権などの販売だけが目的でなく、
日本での興行を念頭に置いているからだ。カンヌで派手なプロモーションを展開することで、
メディアに取り上げられれば、日本の観客向けに作品をアピールすることができる。
そこには、カンヌ発で映画情報を発信することで作品のブランド力を高めようとする思惑が透けて
見える。
◎ソース iZa(産経)
URLリンク(www.iza.ne.jp)