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危機一髪！ 乱入者を捕まえようとした松井秀
【ニューヨーク９日＝古内義明】場内が騒然となった。
９回表、三塁側のフェンスを飛び越えた乱入者が「ウォーッ！ マツイ！」と叫びながら、
レフトの松井秀喜のもとに猛然とダッシュした。「初めてフィールドでファンと接触しました。
捕まえようとしたが素早く逃げられた」。松井が両手でファンを振り払うと、
乱入者は一塁ベース付近で１０人ほどの警備員に取り押さえられた。
「この前のテキサス遠征からかなり違う。なかで戦っていてもそういう感じはする」。
松井がこう話すように、ヤンキースはここ１０試合を７勝３敗と勝ち越し、
チーム状態は間違いなく上がっていた。
そして、勝率を５割に戻したい指揮官の強い気持ちが、この日の先発オーダーに表れていた
ボビー・アブレイユを２番、３番にデレク・ジーターを今季初めて起用
この日も５番に入った松井は早めにグラウンドに出て、ランニングに、ダッシュに汗を流した
ゲームの主導権を握ったのはヤンキースだった。初回に幸先よく、アブレイユとジーターが
連続タイムリーをレンジャーズ先発のロビンソン・テヘダに浴びせた
なおも無死一、二塁で松井が打席に入った。「あれは甘かった。フォアボールを絡めての連打が出た」。
松井は立ち上がりに苦しむテハダから、ライト線にタイムリーツーベースを放った
理想的な展開に、先発のマイク・ムシーナも２失点と好投
「ブルペンがみんないい仕事をしてくれた。リベラも元に戻ってくれるだろう」とはジョー・トーリ監督
ブルペンの中継ぎ４人と、抑えのマリアノ・リベラがしっかり仕事をしてみせた
これで勝敗表が１６勝１６敗となった。「何度か（勝率）５割のチャンスがあったが、
これで貯金のことを考えられる」。トーリ監督も顔に安堵感を浮かべた
松井は「狙われたわけではなくて、オレがそこにいたからでしょ
それにしても（乱入者は）結構粘ったね」と笑わせ
「まだ５割ですか？ これから貯金が増えていけばいいですね」と結んだ
投打の歯車がかみ合ってきたヤンキースが、４月２１日以来、勝率を５割に戻した
貯金をするのか。それとも借金生活に逆戻りか。明日の戦いが重要だ
イカソ～ス♪
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