07/04/21 12:24:51 LQfEiEcu0
■【日経】熱戦甲子園ビジネス(2)過剰補強、埋もれる逸材―地元組育成と矛盾も。2
ほぼ地元生の陣容で昨年、山形県勢初の夏の甲子園ベスト8に進んだ日大山形の荒木準也監督は
「(早くから硬球を握っている野球留学生に対し)軟式しか知らない地元の子も育てれば伸びる。
そうなると留学生は起用しづらい。だから関西など遠方からの入学希望は断っている」と話す。
「多少力が劣っても、留学生だから、と起用している例もある」(岩手県の私学関係者)。
本末転倒の事態ではないか。関東のある少年野球の指導者は「同一県内のライバル校に
行かせたくないばかりに選手を取っているのでは、と怪しまれるケースすらある」と指摘する。
甲子園常連校の智弁和歌山(和歌山)は1学年10人しか入部を認めない。1、2年合わせて現在19人。
県外生の“枠”は1学年2人にとどめ、8人は地元から。1人をじっくり育てるのが高嶋仁監督の方針だ。
だれもがレギュラーの夢を持てる人数なので、やめる選手もいないという。「特待制度も寮もない。
年間予算は遠征費などを除き百万円前後」(高嶋監督)という条件下で知恵を絞った末の少数精鋭主義だ。
甲子園の戦績は豪華な設備を誇り、人材をもてあます他県の強豪に負けない。
プロ球団も見習いたいような効率的クラブ経営ではないか。
【図・写真】県外生の大型補強に頼らずトップレベルの力を維持する智弁和歌山