07/04/10 19:48:55 0
パ・リーグは予想通りに王ホークスが順調なスタートを切った。
セ・リーグも波乱の少ない序盤戦といえるが、今回は開幕前に予想順位を付けなかったので、
この場で披露する。始まったばかりの今なら、まだ後出しジャンケンとは言われないだろう。
1位は阪神。
左腕エースの井川が抜けた穴を取りざたされ、評論家諸氏の予想では、あまり高くない評価だったが、
若手投手の人材には事欠かない。実際にルーキー・小嶋(大阪ガス)がポスト井川の一番手として、
初登板、初勝利をあげている。井川は肝心要のライバル・中日には全く通用しなかったのだから、
抜けた穴よりもいなくなった分、若手登用で投手陣が活性化するプラス材料の方が大きい。
久保田―ウィリアムス―藤川という勝利の方程式も、相変わらずしっかり確立している。
攻撃の核の金本にしても、39歳の誕生日に満塁本塁打を放つなど、不死身の鉄人ぶりを発揮。
「守りの要であり、打線でも下位のキーマン」といわれる38歳の捕手・矢野も健在だ。
同じ38歳の左腕・下柳も、負け投手になったものの、開幕投手を務める元気ぶり。
猛虎のおじさんトリオは、今季も長寿社会の中で生きる熟年世代に勇気を与える働きをみせるだろう。
意外性の男・今岡が復帰したのもプラス材料だ。阪神優勝は、現在の盟主不在で混迷する球界を救う
ニューリーダーを誕生させるためにも、大きな意味がある。
2位は中日だ。
「普通にやれば負けるわけがない。ぶっちぎりだ」と落合監督が豪語しているが、この過信が落とし穴になる。
セ・リーグでは92、93年の野村ヤクルト以来、連覇したチームはない。突出した戦力を抱えた
V9巨人時代と違い、さほど実力差のない現在、優勝ボケが連覇なしの最大の原因だ。
落合監督にもその兆候が見られる。福留ら主力が契約更改交渉で大モメした後遺症も出てくるだろう。
「ない袖は振れない」とフロント首脳が、優勝でも大盤振る舞いを拒否したのは
この不況下の球界では当然だ。が、選手のモチベーションは大幅に低下する。
「優勝したのに、年俸アップを抑えられたら、やっていられない」と不満が充満する。
(>>2に続く)
夕刊フジ・江尻良文編集委員
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