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忙しい現代人の在宅率が高いとされる土日夜は各局がこぞって視聴率を狙う時間帯。
しかし同時間帯にフジが放送する「脳内エステ ＩＱサプリ」「めちゃ×２イケてるッ！」が、
15%前後の視聴率を毎週獲得し、群を抜いている。
「フジの独り勝ちで有力な対抗番組がなく、戦えていないと感じていた。
チャイルド（Ｃ）層（4-12歳の男女）や女性に強いフジを強烈に意識した」と語るのは、
日テレ編成部の沢桂一・戦略担当副部長。
高い年齢層に人気がある「シャル～」の枠に、
2004年から木曜午後7時に放送してきた人気番組「天才！志村どうぶつ園」を移動。
Ｃ層やティーン（Ｔ）層（13-19歳の男女）を取り込む狙いだ。
ＴＢＳも同様にファミリー層を重視する。
同社編成局の岩原貞雄局次長は「現行番組の成果が十分でなかった。
土曜は休日前のハレの日。“気楽、楽しい”というイメージに合致させたい」と語る。
改編で土曜午後7時からは、
オリエンタルラジオが子どもたちに、学校では学べないものを教える「ドッカ～ン！」を放送。
8時からはみのもんた出演の「キャプテン☆ドみの」で、
「風雲！たけし城」「筋肉番付」など、ＴＢＳが一世を風靡したゲームバラエティーを復活させる。
テレ朝は「ドスペ！」の2時間枠分を分割し、ドキュメンタリーの新番組「特捜！」を午後7時台に配置。
午後8時台には、05年にスタートし、水曜午後11時15分からだった「オーラの泉」をゴールデンに“昇格”させた。
テレ朝はファミリー層を狙う各社の動きと差別化し、“女性ターゲット”の編成を意識。
「特捜！」は美容整形など女性に関心の高いテーマを取材する。
また、美輪明宏と江原啓之が芸能人の人生や前世に言及する「オーラ～」でも、
従来のスタイルに加え、いじめなどの社会問題にも取り組む工夫をするという。
もともと女性に人気が高い「土曜ワイド劇場」が後に続くため、ターゲットに一貫性を持たせる戦略だ。
同社編成部の武居康仁・企画担当副部長は
「土曜の三十五歳以上の女性層はテレビの大事な視聴者層。週末は主婦が一人で、
あるいは夫婦で見ることが多い。番組をすみ分けしてあげることが視聴者へのサービス」と語る。
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