07/03/24 10:26:35 0
２２日に頭痛を訴えて大阪市内の病院に入院している大関栃東（３０＝玉ノ井）が、
このまま現役を引退する可能性が高くなった。
父で師匠の玉ノ井親方（元関脇栃東）が２３日、「相撲を続けるかどうかは医師の判断」と明言。
本人の意向にかかわらず、検査結果で
進退を決断することを明かした。一方で同親方が後援関係者に
「部屋の継承の問題もある。無理をさせたくない」と話していることも分かった。
栃東は春場所を２２日の１２日目から休場。同日午前のＣＴ検査で、
以前に気付かずに発症して治った軽い脳梗塞（こうそく）の影が見つかった。
２３日午後には持病の心臓肥大の検査も受けた。
玉ノ井親方は「心臓の方は大丈夫。血圧も下がり会話も普通にできる。
２５日まで入院して、東京の主治医にも検査してもらう。今後についてはその後」と話したが、
医師が「現役続行」の許可を出すことは考えにくい。
同親方は「家内も高血圧で、その家系は脳疾患になった人が少なくない。
遺伝の要素もあるだろう」とも話しており、現役を続けた場合、再発の危険性も残る。
栃東自身は以前から「もう、そんなに長く相撲は取れない」と公言し、引退後の準備を進めてきた。
既に内弟子も抱えている。玉ノ井親方は０９年９月に日本相撲協会を定年退職する。
まだ２年半は玉ノ井の名籍と部屋を継承できないが、大関は３年間、しこ名のままの
年寄として活動できるため問題はない。
これまで栃東は左肩、右ひざなどのけがにより、２度の大関陥落、復帰を経験してきた。
昨年末には手術で左ひざの半月板の３分の１を削ったが、今場所で８度目のかど番を脱出した。
しかし、今回ばかりは無理をすれば生命にかかわる。
在位３１場所、優勝３回の名大関に、来週中にも決断が下る。【柳田通斉】
［2007年3月24日9時25分 紙面から］
URLﾘﾝｸ(www.nikkansports.com)