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シンガー・ソングライターのアンジェラ・アキ（２９）が２日、今月末に７０年の歴史に幕を閉じる
岡山県立琴浦高校（倉敷市）の卒業式で、サプライズライブを行った。
自身が中学生活を送った地元で「ＨＯＭＥ」など３曲を披露。卒業生に「ふるさとの思い出は一生のもの。
これからつらい時も自分を信じて」とメッセージを送ると、「自分にとっても忘れられないライブになった」と
感激の表情を浮かべた。
瀬戸内海を望みながら卒業式と同時に閉校式が行われ、惜別の静寂に包まれた体育館。
先生のビデオレターに続き「卒業おめでとう。母校がなくなってしまうのは悲しいけど、思い出は一生なくならないよ」。
長髪にメガネ、Ｔシャツ、ジーンズ。見覚えのある女性ボーカルのメッセージで舞台の幕が下りると、
透き通ったピアノの音色が会場に響いた。
最後の卒業生１１１人が、涙まじりの歓声を上げ、次々とステージに駆け寄る。新曲「サクラ色」（７日発売）を
熱唱したアンジェラは「これからいろんな道をたどり、つらいこともあると思うけど、大事なのは自分を信じること」とエール。
生徒と学校の門出に花を添えた。
岡山で中学３年間を過ごしたアンジェラにとっては、里帰りライブ。生徒には極秘で、昨夜遅くにリハーサルを敢行。
「３年Ｃ組の教室で勝手に卒業アルバムも見せてもらった。岡山は自然にとけ込める場所」と笑みがこぼれた。
全３曲贈った ２５分、全３曲の卒業祝いだったが「みんなにとってのふるさとを思いながら聴いてください」と、
愛郷の思いを込めたデビュー曲「ＨＯＭＥ」で締めくくった。
割れんばかりの拍手を浴びて「生徒たちだけでなく、父兄や先生、みんなの顔を見て、私もグッときた。
違う人生を歩んでいるのに、『ふるさと』のキーワードでつながったのを実感した」とアンジェラ。
日本武道館、紅白と大舞台を経験してきたが「一生忘れられない奇跡的なライブになった」と地元での感慨に浸った。
今回のシークレットライブは音楽専門チャンネル「ＭＴＶ」の人気企画「ｍｔｖ ＪＡＭＭＥＤ」で実現。
１８日に放送される。
（2007年3月3日06時00分スポーツ報知）
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