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巨人・阿部慎之助捕手（２７）が今季、お立ち台での決めゼリフ「最高で～す！」に、
「チェゴ～！（韓国語で『最高！』の意味）」を追加することが１９日、分かった。仲のいい
李承ヨプ内野手（３０）の活躍によって拡大された、韓国市場へのファンサービスを
意識したもの。主将の案に賛同した李は、逆に日本語で「サイコウデ～ス！」を
披露する考えを明かした。日韓のコラボレーションが、東京ドームを熱くする。
名文句がインターナショナルに進化を遂げる。阿部がスマイル全開で、仰天プランを
明かした。「今年はお立ち台に立ったら、韓国語で『最高で～す！』をやりたいね。何て
言うんだっけ？ 『チェゴ～！』だ。いいでしょ？」考え抜いた０７年型バージョンを、満を
持して披露。キャンプで毎日のように行っている即席サイン会、昼食休憩中のマイク
パフォーマンスなど、人気回復のために奔走するキャプテンが、次に目を付けたのは
韓国のマーケットだった。
１月に内海と林がソウルでサイン会を行った時、アイドル歌手なみの騒動になった
ことが実証するように、李が移籍してきた昨季から隣国では「Ｇ人気」が爆発した。
ケーブルテレビのＳＢＳスポーツが巨人主催の７３試合を、約１１００万世帯に向けて
放送。ケーブルテレビとしては異例の視聴率５％超を記録し、チャンネル占有率は
５０％を超えたほどだった。しかも必ず試合終了まで放送するだけに、お立ち台で
パフォーマンスを行えば、韓国のファンへの大きなアピールになる。
慎之助の提案を受け、黙っていられないのはスンちゃんだ。李は「キャプテンと
じっくり相談しますよ。日本語で『最高です』もいいですね」と笑顔。昨季はお立ち台で
「応援よろしくお願いします」と日本語で話したことはあったが、「サイコウデ～ス！」と
最後にシャウトすれば、盛り上がることは間違いない。
昨季の５月上旬にも、同じような事があった。不振に陥っていた李に、阿部は
韓国語で手紙を書いて励ました。李は日本語で感謝の気持ちをつづり、見事に
復活した。国境を越えた慎ちゃん・スンちゃんコンビが、「日韓の懸け橋」となって
東京ドームを、韓国中を熱狂させる。
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